注記の字形について説明します。文字の形であることは説明するまでもありません。通常、文字は正方形をベースに作られています。これが正体と呼ばれるもので、他に平体、長体、斜体があります。特に斜体は頻用され、正体との区別がつきやすい字形として重宝されています。斜体には下位分類として右斜体、左斜体とがあります。字形が正体から外れたものは、総称して変形文字と呼ばれたりしますが、変形自体はワープロ等を使い、簡単に行うことできます。地図のどの部分に、どの変形文字を使うのかは一応のルールとして定まっており、水系、山系には右斜体が用いられます。
さて、注記の字隔について説明します。文字の形状だけでなく、文字の配置もまた、注記を考える上では大切です。一番気を付けなければならないのは、線記号や点記号、面記号の邪魔にならないことでしょう。しかし避け過ぎると、今度は注記自体が読み辛くなり、総合的には地図のレベルが下がる可能性すらあります。