地図から読み取ることができる情報

地図というものは基本的に、「ただただ地球の表面の情報を表示する」という性質のものではありません。
多くの場合、「その地図を、どのように利用していくか」ということが重要となってくるのです。

その地図に採用されている投影法によっても異なりますが(投影法により正しく表示できる情報の種類が異なるため)、例えば対象となる地図に“縮尺”が表示されていることで、「地図上での距離を何倍すれば実際の距離になるのか」などを地図から導き出すことができる可能性が高くなるでしょう。
また“方位”が表示されていることで、「2点のランドマークの位置関係をもとにし方角を導き出す」、「道に迷ってしまった場合に方角さえ分かれば目的地への軌道修正を行う」などの活用方法ができる可能性が高くなるでしょう。

そして地図を利用するためにはまず、「その地図から、“どのような情報”を読み取ることができるのか」ということを把握しておく必要があるといえるでしょう。
地図から読み取ることができる情報は、各地図ごとに異なっています。

主題図(何らかの主題を表示している、特定の目的のための地図)の場合は、そもそも地図を作成する段階で目的が明確なことから、読み取れる情報は基本的に「その目的に必要なもののみ」に限られてくると思ってよいでしょう。

そして一般図(さまざまな情報が入れ込まれた、多目的で汎用的な地図)の場合は、多様な目的に使用するために作成された地図であることから、読み取ることができる情報もさまざまであるといえます。
一般図を使用する際は、「自分の使用目的に合わせて、その都度、必要な情報を読み取っていく」というのが基本的な使い方となるでしょう。

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